デンキ屋の独語(ひとりがたり)

本業電気屋。趣味や関心のある事についてのひとり語り。あくまで個人の想いであり批評や批判ではありません。

アニメ

「君はどう生きるか」は今、観るべきか

宮「﨑」 駿の「君はどう生きるか」 「君はどう生きるか」を観てきた。宮﨑駿(今回「さき」の漢字は「崎」ではなく「﨑」の方らしい)の今度こそ最後の作品では?とも言われる作品だ。 今回は内容については殆ど触れていない。この作品の特殊な状況について…

万人向けの作品でも毒は吐く「すずめの戸締まり」

非常に周りに気を使った作品「すずめの戸締まり」 今回、カミさんが珍しく観たいということで「すずめの戸締まり」を早々に観に行くことに。 アニメ映画作品はジブリ作品やディズニー等の海外CG作品に限られており、しかも周りの評判で観に行くかどうか決め…

映画「天気の子」を語る

放送のタイミング悪すぎたか 今回は先日TVで放送された「天気の子」を語りたいと思う。 その時の視聴率が8%台だったとの事で期待外れという話もあったようだが、あれはあまりに放送のタイミングが悪すぎた。 1月3日の夜に映画のような長丁場なコンテンツ、し…

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編を語る(3)

TVアニメとしての「鬼滅の刃」の凄さ 私がアニメ版の放送を観たのは原作を2巻まで読んでしばらくしてからだが、失礼ながら原作の事をすっかり忘れていて全くの初見のつもりで観始め、とにかく驚いた。 とにかく初っ端からそのクオリティの高さに度肝を抜かれ…

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編を語る(2)

原作漫画の不思議な世界観 さて、今回は内容について私が感じた事を語るわけだが、まずは原作である漫画から語って行きたい。但し、前回語った通り私は原作はアニメ化された部分、つまり8巻までしか読んでいない。 当然、後半の展開も前半の布石がどのように…

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編を語る(1)

この異常な熱狂ぶりは? 「鬼滅の刃」が凄いことになっている。 再放送から火が付き様々な商品とコラボ、そして劇場版が封切られてからは興行収入の記録更新だの何だのと連日報道され、総理大臣まで「全集中」のセリフを引用するなど、正直私としてはドン引…

映画「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を語る(3)

京都アニメーション作品は意外にあざとい ここまでTVシリーズを含めた「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」について語ってきた。 細部まで作り込まれた内容のため、ここまでその完成度やストーリーに関する真面目な感想ばかりが中心になったが、少しだけぶ…

映画「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を語る(2)

そして劇場版へ前回TVシリーズを中心に内容について触れたが、今回は劇場版を中心に語っていきたい。 ネタバレもあるので一応注意して頂きたい。ただ、予告編や動画等である程度結末については予想出来るし、そして恐らくは誰もが予想した通りの結末である。…

映画「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を語る(1)

TVシリーズも含めた完成度の高いアニメ作品 映画「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、その名の通り2018年に京都アニメーションにより制作、放送された同名のTVアニメ作品の劇場版だ。 劇場版とは言っても事実上TVシリーズの続編であり、そして最…

「うる星やつら」を語る(1)

「ラブコメ」の確立 「週間少年サンデーを語る」でうる星やつらについて語り始めたら止まらなくなりそうだったので、別枠で語ることにした。例によって、勝手ながら先生方の敬称は省略させて頂いた。高橋留美子原作「うる星やつら」と言えば恐らく知らぬもの…

雑誌「週刊少年サンデー」を語る(1)

70年代後半~80年代前半の少年誌の変遷 今回は週間少年漫画雑誌という大雑把な括りだが、私の漫画に対する個人的な想いと共に語りたい。尚、文中の漫画家の先生方の敬称は勝手ながら省略させていただいた。私の週刊少年サンデーとの付き合いは非常に長い。 確…

映画「メイド イン アビス 深き魂の黎明」を語る(2)

ナナチの登場により更に深まる心情描写 TVシリーズの終盤に登場するナナチはアビス深層の影響で獣人のような異形と化した少女である。 彼女は見た目こそ異形だが、アビス深層の知識を持ち、無鉄砲な主人公達の旅にようやく計画性と道程をもたらす重要キャラ…

映画「メイド イン アビス 深き魂の黎明」を語る

その前にTVシリーズ「メイドインアビス」を語る 「メイドインアビス 深き魂の黎明」は2017年に放送されたTVシリーズの続編である。 一応以前にTVシリーズの総集編を放映したらしいが、とにかくこの作品はTVシリーズを見た前提での映画なので、まずはそこから…

映画「空の青さを知る人よ」を語る

最近、アニメ映画をよく観るようになった。 もちろん、ピクサーやディズニーのCGアニメやジブリに代表されるいわゆる親子で観れる名作と呼ばれるものは大分敷居は低くなったが、それでも50過ぎのオジサンが1人でアニメを観る画というのまだまだ違和感を感じ…